Special dayS sample2(本文内一部)
「アッ……、ぁ、く、ろば……っン」
移動してきた場所は、触れ合う事に探す時間も惜しんで近くにあった質素なラブホテルだった。
逆にそこで正解だったかもしれない。キッドの素顔は知られてないと言えど、そこそこ有名人である高校生探偵工藤新一が男とラブホに入っただなんてところを目撃されたらそれこそ危機が迫るだろう。
部屋に入るや否や互いに服を脱がしてキスをした。お互いまだ探り合うようにおずおずと舌を出して、体温を確かめるように絡める。
キスの仕方は初心者らしく思うのに自分の肌を這った黒羽の手は、性感帯を知っているかのようにいちいちポイントを付いて、熱を上げていた。
もしかしたらキスはオレに合わせていただけなのかもしれない。
乳首を弄る手が執拗に責め立てて、自分も聞いた事のないような声を上げた。
「声、我慢しなくていいから……」
「はっ……、あ、や……くろ、ば……ッア」
「こっち、おっきくなってるよ」
下腹部を優しく撫でた黒羽の手が、熱の中心を掠めてそして太股を撫でる。そのもどかしさに息を詰めて、腰が揺れた。
「オレ、誕生日に本当に欲しかったのは工藤だった。工藤の時間も工藤の目も工藤の心も身体も、全部全部欲しかった。怪盗なのに奪う事を躊躇ったんだ、嫌われるのが怖くて」
黒羽が見ない目を力の入らない手で向かせ、途切れる声で伝える。
「きょ、……っぜんぶ、やるから……こい、よ……」
「痛くするかも、しれねーよ?」
「きょう、……だけ、ゆるし……てやるっ……ん」
言い切る前に自分の陰茎を緩く包んだ黒羽の手が下から上へ丁寧に扱いて堪らず声を響かせる。ぷつ、と漏れ始めている先走りが腿を伝ってシーツに垂れ、膝が震えるたびシーツを掻く乾いた音が響いてた室内、濡れた音へと変化していく。
その手が時々きつく絞められる時、腰が大きく跳ねて身体が快感を訴えていた。
「んっぁ、……ッハ、ぅ」
黒羽の手によって限界に近付いてきた時、唐突にその手が離れ思わず変な声が零れる。
「わり、オレも限界だから……後ろ、挿れさせて……」
後ろと言われてなんの事かすぐに繋がらなかったのだが、自分の先走りを掬った指が後孔に触れたときそれをようやく理解する。
「んぁ……っんな、とこ……っい、れんの………っか?ンッ」
周りを丁寧に撫でてから人差し指の先が割って入ってくるのが分かった。生理的に異物として押し出そうとする孔がきつく閉ざして、その指が奥までいかず抜けていく。
「くどう、……お願い、力抜いて」
そう言いながらキスをした唇に意識を取られて、指が再び孔を探り出す。くちゅっと音を立てながらされる口付けをしている間に、入り込んでこようとする指を感じられずにはいられなかった。
「ふぁあっ……、んぁ、……く、ろば……っん」
しかし今度はその指を丸々呑み込めたようで、粘膜を擦ってから指を回してそこを解していく動きが感じられる。まだ口がじんじんと痛むばかりで中で動く指が何かを探っていたなんて気付けるはずもなかったのだ。
「ァアッ……、ん、や………っぁ」
達してしまいそうな悦楽、指が中の一点をついた時背に電流が走り抜け、足がシーツを掴み切れずに膝が崩れ落ちた。
「ここ?気持ちいいの?」
知られてしまえばしつこくそこばかりを狙われて、身体がおかしくなったかのように何度も跳ねる。時々陰茎から濃い白濁が飛び出して、ベッドと工藤の身体はますます乱れた。
慣れた孔から人差し指をぎりぎりまで一度引き抜かれると、中指を添えて容量を増した二本の指が身体を拡げてきた。
「工藤……っきつい?」
「くっ、……は、だいっ……じょ、ぶ」
「ん……」
十分なぬめりを借りながら指が身体の中に埋められていき、奥まで入ると指が自由無人に暴れだす。
「ぁっ、あ……っんふ、ぅっ」
中指が内壁を拡げるように中で折り曲げられた中指が押し、その間にも人差し指が前立腺を狙ってくる。そのたびに背がしなり、喉が開いて喘ぐ。
その喉に黒羽がキスをしながら、ぐちゅっと音を立てて指を引き抜きそして身体の中に一気に戻した。
「んぁあっ、……は、ぁ……っ」
(本文内一部)